初期みきとPからセツナロックをつなぐ名曲『こくはく』|みきとPレビュー

いい意味で、『みきぺぢお』を通しで聴いていたら最後にめちゃくちゃ完成度高い曲に打ちのめされます。

本曲は告白をしている最中を描いた曲なんですが、その瞬間を曲にしようという発想に驚愕し、高校生か中学生か分かりませんが等身大で描かれた歌詞、状況次第では緊張している場面なのに全体的に切ないと健気さが均衡していて、前半は健気さが、後半は切なさが、それぞれ歌詞によって揺れ動くこの絶妙さが本当に素晴らしいです。

今日のボカロ曲が刺激強めに向けてキャッチーな曲ばかり目立っている印象ですが、こういうボカロ曲を聴くと「もっとさがしてみよう」という気持ちにさせられます。どうしてもこういう良曲は埋もれがちな気がしています。

メロディや音作りの質感、切なさのベクトルは、この後に出てくるセツナロックに繋がる要素もたくさんみられます。

みきとPが京都でアコースティックライブを演った際の来場者特典として、本曲の本人歌唱アコースティックアレンジが配布されたりしました。それもまた素晴らしかったです。

これがニコニコ動画初投稿曲だということも、みきとPの強さを感じさせられます。

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